甲状腺検査のさらなる普及を目指して〜甲状腺疾患を見逃さないために〜 甲状腺疾患 | 臨床検査薬(体外診断用医薬品・研究用試薬)の株式会社コスミック コーポレーション
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甲状腺疾患全般
甲状腺検査のさらなる普及を目指して〜甲状腺疾患を見逃さないために〜
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和歌山県立医科大学内科学第一講座
教授 赤水尚史(あかみず たかし)先生
1980年3月 京都大学医学部卒業
1980年6月 京都大学医学部付属病院研修医
1981年6月 神戸市立中央市民病院内科(研修医、内分泌専攻医)
1983年4月 京都大学大学院(第二内科)
1987年9月 米国NIH客員研究員
1990年8月 倉敷中央病院内科勤務(内科医長)
1991年9月 京都大学医学部臨床検査医学講座、助手
1996年4月 京都大学大学院医学研究科・第2内科、助手
2000年3月 同上、講師
2003年12月 京都大学医学部附属病院 探索医療センター・助教授
2007年4月 同上、教授(産官学連携)
(グレリン医療応用プロジェクト・
プロジェクトリーダー)
2010年9月 和歌山県立医科大学教授(内科学第一講座)
教授 赤水尚史(あかみず たかし)先生
1980年3月 京都大学医学部卒業
1980年6月 京都大学医学部付属病院研修医
1981年6月 神戸市立中央市民病院内科(研修医、内分泌専攻医)
1983年4月 京都大学大学院(第二内科)
1987年9月 米国NIH客員研究員
1990年8月 倉敷中央病院内科勤務(内科医長)
1991年9月 京都大学医学部臨床検査医学講座、助手
1996年4月 京都大学大学院医学研究科・第2内科、助手
2000年3月 同上、講師
2003年12月 京都大学医学部附属病院 探索医療センター・助教授
2007年4月 同上、教授(産官学連携)
(グレリン医療応用プロジェクト・
プロジェクトリーダー)
2010年9月 和歌山県立医科大学教授(内科学第一講座)
わが国における甲状腺疾患の患者数は推定で500〜700万人とされており、そのうち治療が必要な患者さんは約240万人と推計されています。しかし、実際に治療が行われているのは約45万人と報告されており、多くの患者さんが治療されることなく甲状腺疾患に苦しんでいるという実態があります。
そこで今回、日本甲状腺学会理事長である和歌山県立医科大学糖尿病・内分泌代謝内科(内科学第一講座)教授の赤水尚史先生に、甲状腺疾患の診断、検査の重要性についてお話を伺いました。
そこで今回、日本甲状腺学会理事長である和歌山県立医科大学糖尿病・内分泌代謝内科(内科学第一講座)教授の赤水尚史先生に、甲状腺疾患の診断、検査の重要性についてお話を伺いました。
甲状腺機能に異常を来すとさまざまな全身症状が
───甲状腺疾患にはどのようなものがあるのでしょうか
甲状腺に関連する疾患には、甲状腺が全体的に腫れた「びまん性甲状腺腫」と、甲状腺にしこり(結節)ができる「結節性甲状腺腫」があります。さらに、びまん性甲状腺腫は甲状腺機能異常の状態により、「甲状腺中毒症/機能亢進症」と「甲状腺機能低下症」に分けられます。甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは細胞代謝、交感神経刺激などに関わることから、甲状腺機能に異常を来すと全身にさまざまな症状が現れます。
───甲状腺機能に異常があるとどのような自覚症状を来すのでしょうか
甲状腺機能の亢進、すなわち甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが増加した場合、全身症状としては体温上昇、多汗、体重減少、精神症状としてはイライラ感、消化器症状では食欲亢進、軟便、下痢、便の回数の増加、循環器症状では動悸や頻脈、筋症状では手指のふるえなどの症状が現れます。また、甲状腺機能亢進症の1つであるバセドウ病に特徴的な症状として、眼球の突出(バセドウ病眼症)があります。
甲状腺機能の低下、すなわち甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが減少した場合には、全身症状としては倦怠感、難聴、嗄声、体重増加、精神症状ではやる気の低下、抑うつ状態、眠気、消化器症状では便秘や食欲低下、循環器症状では徐脈や浮腫、皮膚症状では汗が出にくくなるため皮膚の乾燥、筋症状ではこむら返りがなどの症状が現れます。
このように多様な症状が現れますが、いずれも甲状腺疾患に特有な症状ではなく他の疾患でも起こりうるため誤診されやすく、甲状腺疾患は見逃されがちです。上記のような自覚症状がある場合、まずは一般内科やかかりつけ医を受診される患者さんが多いです。
───他覚症状としてはどのようなものがあるのでしょうか
他覚症状としては検査所見の異常が挙げられます。甲状腺機能の異常がある場合、コレステロール値や肝機能検査値などの異常が見られます。例えば、肝機能や骨代謝に関係するアルカリフォスファターゼ(ALP)、肝機能に関連するクンケル混濁試験(ZTT)とチモール混濁試験(TTT)、筋肉に関係するクレアチンキナーゼ(CK)とクレアチンホスホキナーゼ(CPK)などの異常や、心電図の異常がある場合は甲状腺機能に異常を来している可能性があります。
───その他、甲状腺疾患が疑われるケースがあれば教えてください
健康診断や人間ドッグを受けた際に甲状腺疾患が疑われることも少なくありません。最も多いのが、頸動脈エコーにより甲状腺の腫瘍が疑われるケースです。最近はCTやMRI、PETなどを行うことも多いため、それらの画像診断により甲状腺の腫瘍が疑われるというケースも増えています。問診時の触診により甲状腺の腫れやしこりが見つかるケースも少なくありません。最近では二次検査などで甲状腺ホルモンの検査を行うことも多く、甲状腺ホルモンの異常を指摘されて専門医を受診するケースもあります。他疾患の治療、例えば癌のフォローアップにおいて、再発や転移の検索のために全身のCTやMRI、PETなどを行い、甲状腺異常が見つかることも多いです。
甲状腺に関連する疾患には、甲状腺が全体的に腫れた「びまん性甲状腺腫」と、甲状腺にしこり(結節)ができる「結節性甲状腺腫」があります。さらに、びまん性甲状腺腫は甲状腺機能異常の状態により、「甲状腺中毒症/機能亢進症」と「甲状腺機能低下症」に分けられます。甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは細胞代謝、交感神経刺激などに関わることから、甲状腺機能に異常を来すと全身にさまざまな症状が現れます。
───甲状腺機能に異常があるとどのような自覚症状を来すのでしょうか
甲状腺機能の亢進、すなわち甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが増加した場合、全身症状としては体温上昇、多汗、体重減少、精神症状としてはイライラ感、消化器症状では食欲亢進、軟便、下痢、便の回数の増加、循環器症状では動悸や頻脈、筋症状では手指のふるえなどの症状が現れます。また、甲状腺機能亢進症の1つであるバセドウ病に特徴的な症状として、眼球の突出(バセドウ病眼症)があります。
甲状腺機能の低下、すなわち甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが減少した場合には、全身症状としては倦怠感、難聴、嗄声、体重増加、精神症状ではやる気の低下、抑うつ状態、眠気、消化器症状では便秘や食欲低下、循環器症状では徐脈や浮腫、皮膚症状では汗が出にくくなるため皮膚の乾燥、筋症状ではこむら返りがなどの症状が現れます。
このように多様な症状が現れますが、いずれも甲状腺疾患に特有な症状ではなく他の疾患でも起こりうるため誤診されやすく、甲状腺疾患は見逃されがちです。上記のような自覚症状がある場合、まずは一般内科やかかりつけ医を受診される患者さんが多いです。
───他覚症状としてはどのようなものがあるのでしょうか
他覚症状としては検査所見の異常が挙げられます。甲状腺機能の異常がある場合、コレステロール値や肝機能検査値などの異常が見られます。例えば、肝機能や骨代謝に関係するアルカリフォスファターゼ(ALP)、肝機能に関連するクンケル混濁試験(ZTT)とチモール混濁試験(TTT)、筋肉に関係するクレアチンキナーゼ(CK)とクレアチンホスホキナーゼ(CPK)などの異常や、心電図の異常がある場合は甲状腺機能に異常を来している可能性があります。
───その他、甲状腺疾患が疑われるケースがあれば教えてください
健康診断や人間ドッグを受けた際に甲状腺疾患が疑われることも少なくありません。最も多いのが、頸動脈エコーにより甲状腺の腫瘍が疑われるケースです。最近はCTやMRI、PETなどを行うことも多いため、それらの画像診断により甲状腺の腫瘍が疑われるというケースも増えています。問診時の触診により甲状腺の腫れやしこりが見つかるケースも少なくありません。最近では二次検査などで甲状腺ホルモンの検査を行うことも多く、甲状腺ホルモンの異常を指摘されて専門医を受診するケースもあります。他疾患の治療、例えば癌のフォローアップにおいて、再発や転移の検索のために全身のCTやMRI、PETなどを行い、甲状腺異常が見つかることも多いです。
甲状腺疾患を鑑別するには甲状腺ホルモンや自己抗体の測定が重要
───甲状腺疾患が疑われた場合はどのような方法で鑑別するのでしょうか
結節性甲状腺腫の場合、まずはエコーによる鑑別を行います。結節性甲状腺腫は頻度の多い疾患ですが、「甲状腺結節の取り扱い診療ガイドライン2013」などを参考にしていただき、悪性所見が認められた場合や診断に苦慮する場合は専門医にご紹介ください。びまん性甲状腺腫であれば甲状腺機能の検査を行います。具体的には甲状腺刺激ホルモン(TSH)、甲状腺ホルモンであるサイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)を測定します。また、甲状腺に関連する自己抗体{抗TSHレセプター抗体(TRAb)}の検査を行うこともあります。
───甲状腺ホルモンについてご解説ください
甲状腺ホルモンは、脳の下垂体から分泌されるTSHの作用により甲状腺から分泌されます。甲状腺ホルモンにはT4とT3があり、甲状腺機能の検査ではTSH、遊離T4(FT4)、遊離T3(FT3)の3つを測定するのが基本です。
甲状腺ホルモンの産生はネガティブフィードバックという機構により調節されており、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるとTSHの分泌は抑制され、甲状腺ホルモンの分泌が少なければTSHの分泌は促進されます。T4、T3のうち、実際に代謝に影響を及ぼすのはT3です。T4は甲状腺でのみ産生され、T3は約20%が甲状腺で産生され、残りはT4から変換されます。そのため、生体の甲状腺機能状態の異常を知るためにはFT3の測定を行い、甲状腺のホルモン産生能を知るためにはFT4の測定が重要です。
───甲状腺に関連する自己抗体についてご解説ください
甲状腺には自己免疫が大きく関わっている疾患があり、そのような疾患が疑われる場合は甲状腺疾患に関わる自己抗体を測定します。甲状腺機能亢進症状や、甲状腺機能の検査によりバセドウ病が疑われる場合にはTRAbの測定を行います。バセドウ病はTRAbが甲状腺のTSH受容体に作用して甲状腺ホルモンを過剰に分泌する疾患です。つまり、TRAbはバセドウ病の原因抗体ですから、バセドウ病の診断にはTRAbの測定が極めて重要です。さらに、病勢のマーカーでもあることから、バセドウ病の経過観察においても有用であり、定期的に測定します。またバセドウ病と似た症状である無痛性甲状腺炎との鑑別においても重要です。
甲状腺機能低下症状や、甲状腺機能の検査により橋本病が疑われる場合には、抗サイログロブリン抗体(TgAb)と抗甲状腺ペルオキシターゼ抗体(TPOAb)の検査を行います。橋本病患者ではこれらの自己抗体が強い陽性反応を示すため、橋本病の診断に有用です。最近、甲状腺ホルモンが正常であってもTgAbやTPOAbが高いと不妊や早産の要因となるといわれており、そのような場合もTgAbとTPOAbを測定します。また、TgAbやTPOAbの陽性例にインターフェロンによるC型肝炎の治療を行うと、甲状腺機能異常を来しやすいといわれており、そのような場合も測定します。
───その他の血液検査についてご解説ください
サイログロブリン(Tg)の測定も有用な場合があります。Tgは甲状腺ホルモンの前駆物質であり、甲状腺に腫瘍があったり炎症により甲状腺組織が破壊されたりした場合に血中Tg濃度が上昇するため、甲状腺の腫瘍マーカーとして有用です。また、傍濾胞細胞から分泌されるカルシトニンは甲状腺髄様癌のマーカーとして有用です。びまん性甲状腺腫において、これらの検査を行った上で甲状腺疾患が強く疑われる場合、もしくは診断に苦慮する場合は専門医にご紹介ください。
結節性甲状腺腫の場合、まずはエコーによる鑑別を行います。結節性甲状腺腫は頻度の多い疾患ですが、「甲状腺結節の取り扱い診療ガイドライン2013」などを参考にしていただき、悪性所見が認められた場合や診断に苦慮する場合は専門医にご紹介ください。びまん性甲状腺腫であれば甲状腺機能の検査を行います。具体的には甲状腺刺激ホルモン(TSH)、甲状腺ホルモンであるサイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)を測定します。また、甲状腺に関連する自己抗体{抗TSHレセプター抗体(TRAb)}の検査を行うこともあります。
───甲状腺ホルモンについてご解説ください
甲状腺ホルモンは、脳の下垂体から分泌されるTSHの作用により甲状腺から分泌されます。甲状腺ホルモンにはT4とT3があり、甲状腺機能の検査ではTSH、遊離T4(FT4)、遊離T3(FT3)の3つを測定するのが基本です。
甲状腺ホルモンの産生はネガティブフィードバックという機構により調節されており、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるとTSHの分泌は抑制され、甲状腺ホルモンの分泌が少なければTSHの分泌は促進されます。T4、T3のうち、実際に代謝に影響を及ぼすのはT3です。T4は甲状腺でのみ産生され、T3は約20%が甲状腺で産生され、残りはT4から変換されます。そのため、生体の甲状腺機能状態の異常を知るためにはFT3の測定を行い、甲状腺のホルモン産生能を知るためにはFT4の測定が重要です。
───甲状腺に関連する自己抗体についてご解説ください
甲状腺には自己免疫が大きく関わっている疾患があり、そのような疾患が疑われる場合は甲状腺疾患に関わる自己抗体を測定します。甲状腺機能亢進症状や、甲状腺機能の検査によりバセドウ病が疑われる場合にはTRAbの測定を行います。バセドウ病はTRAbが甲状腺のTSH受容体に作用して甲状腺ホルモンを過剰に分泌する疾患です。つまり、TRAbはバセドウ病の原因抗体ですから、バセドウ病の診断にはTRAbの測定が極めて重要です。さらに、病勢のマーカーでもあることから、バセドウ病の経過観察においても有用であり、定期的に測定します。またバセドウ病と似た症状である無痛性甲状腺炎との鑑別においても重要です。
甲状腺機能低下症状や、甲状腺機能の検査により橋本病が疑われる場合には、抗サイログロブリン抗体(TgAb)と抗甲状腺ペルオキシターゼ抗体(TPOAb)の検査を行います。橋本病患者ではこれらの自己抗体が強い陽性反応を示すため、橋本病の診断に有用です。最近、甲状腺ホルモンが正常であってもTgAbやTPOAbが高いと不妊や早産の要因となるといわれており、そのような場合もTgAbとTPOAbを測定します。また、TgAbやTPOAbの陽性例にインターフェロンによるC型肝炎の治療を行うと、甲状腺機能異常を来しやすいといわれており、そのような場合も測定します。
───その他の血液検査についてご解説ください
サイログロブリン(Tg)の測定も有用な場合があります。Tgは甲状腺ホルモンの前駆物質であり、甲状腺に腫瘍があったり炎症により甲状腺組織が破壊されたりした場合に血中Tg濃度が上昇するため、甲状腺の腫瘍マーカーとして有用です。また、傍濾胞細胞から分泌されるカルシトニンは甲状腺髄様癌のマーカーとして有用です。びまん性甲状腺腫において、これらの検査を行った上で甲状腺疾患が強く疑われる場合、もしくは診断に苦慮する場合は専門医にご紹介ください。
バタフライリボンにより甲状腺疾患の啓発・検査推進を
───日本甲状腺学会の疾患啓発活動についてお聞かせください
福島第一原子力発電所の事故の影響もあり、甲状腺疾患に対する関心も高まっていますが、まだ多くの潜在患者がいると推測されることから、さらなる普及に取り組まなければならないと考えています。日本甲状腺学会では、2016年5月25日の「世界甲状腺デー」に合わせて、ポスターの作成、世界甲状腺デー企業連携会議の開催、市民公開講座の後援などの啓発・検査推進の啓発運動を行いました。
シンボルマークの「バタフライリボン」は、甲状腺疾患は女性に多い疾患であるため、女性に対する啓発という意味から色はピンクを採用し、また、甲状腺の形状は羽を広げた蝶に似ていることから蝶を模した形状のリボンとしました。また、「バタフライリボンバッジ」も作成しました。このマークを見かけましたら、甲状腺疾患のことを思い出していただき、またバッジを付けて、周りの方にも甲状腺疾患を啓発していただければと思います。
福島第一原子力発電所の事故の影響もあり、甲状腺疾患に対する関心も高まっていますが、まだ多くの潜在患者がいると推測されることから、さらなる普及に取り組まなければならないと考えています。日本甲状腺学会では、2016年5月25日の「世界甲状腺デー」に合わせて、ポスターの作成、世界甲状腺デー企業連携会議の開催、市民公開講座の後援などの啓発・検査推進の啓発運動を行いました。
シンボルマークの「バタフライリボン」は、甲状腺疾患は女性に多い疾患であるため、女性に対する啓発という意味から色はピンクを採用し、また、甲状腺の形状は羽を広げた蝶に似ていることから蝶を模した形状のリボンとしました。また、「バタフライリボンバッジ」も作成しました。このマークを見かけましたら、甲状腺疾患のことを思い出していただき、またバッジを付けて、周りの方にも甲状腺疾患を啓発していただければと思います。
本件に関するお問い合わせご相談やご質問など、
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